隣のワカメは青く見える

九州を拠点に生きている現役3年目大卒看護師。最近の悩みは観劇と旅行に費やすお金をいかに捻出するか。そんな日々です。

初めてのオペラ鑑賞『フィガロの結婚』💐

さて、今回は人生初となる『オペラ』鑑賞に足を運んでみました。「オペラってどんな感じ?」「堅苦しくないの?」「ドレスコードは必要?」「注意すべき点は?」などなど…。感想に加えオペラ初心者からの目線で色んな疑問について触れてみたいと思います!!!のんびりと目を通していただけると嬉しいです😊

【演目概要】
2019/1/15 Tue
フィガロの結婚プラハ国立劇場オペラ)
福岡シンフォニーホール
A席¥15,000(GS,S,A,B)

【あらすじ】
時は18世紀、セヴィリアのアルマヴィーヴァ伯爵邸。伯爵の召使いフィガロは、伯爵夫人の侍女スザンナとの幸福な結婚を目前にしてその準備を進めている。しかし、二人の雇い主・アルマヴィーヴァ伯爵は、このスザンナをものにしようと、昔にあった初夜権(領主が花婿より先に花嫁と一夜を共にする権利)を復活させようと企てていた。それに気づいたフィガロ、急いで結婚式をあげてしまおうとするが、ことごとく伯爵に阻止される。
フィガロは伯爵夫人宛の偽の恋文を作って、伯爵を嫉妬させようとしたり、小姓ケルビーノを女装させたりと、色々な作戦で伯爵の目をスザンナからそらせようとする。しかし、フィガロに夢中の女中マルチェリーナや、フィガロを嫌う伯爵家お抱えの医師バルトロに邪魔されうまくいかない。しかし、このフィガロ、マルチェリーナとバルトロが若かりしころ、恋の火遊びをした結果できた実の息子であることが判明。二人の協力のもと、フィガロとスザンナはついに結婚式を挙げることに。
しかし、それでも性懲りもなくスザンナを誘惑し続ける伯爵。ついに伯爵夫人はとある計画を実行することにする。スザンナに伯爵宛の恋文を書かせ、逢引の場所を指定。何も知らずに逢引にやってきた伯爵はスザンナに甘い言葉をささやく。ふと見ると、伯爵夫人がフィガロと逢引をしている…伯爵は怒りに我を忘れ飛び出してゆくと、伯爵夫人と見えたのがスザンナであることにびっくり。そして先ほど甘い言葉をささやいた相手がなんと自分の妻であった。伯爵夫人は、浮気な夫を懲らしめようと自分が画策したことを明かす。伯爵は妻に許しを請い、伯爵夫人は深く反省した伯爵を温かく許して物語は大団円のコーラスで幕を閉じる。
https://www.acros.or.jp/events/9539.htmlより引用》


以下、初めてのオペラ観劇のあれこれ
ドレスコードは必要?
→過度に気にする必要はありません。着物の方からカジュアル目の方も幅広く見受けられました。普段舞台を観に行く程度で問題なさそうです。ただ、休憩を抜いても3時間弱は座席に座っているので身体を締め付けすぎない衣類が良さそうです。(どうでもいいですが、私は大体シックなワンピースを着て行きますw)

●1人で行っても大丈夫?
→若い方から年配の方までと幅広い年齢層だったと思います。年齢関係なく1〜5人程が多かったでしょうか…。私も1人で行きましたがお隣さんもお一人様でした😊マナー的にも問題はなさそうです。

●特別なマナーはある?
→普段舞等に行かれている方は普段通りで問題はありません。開演前に席に着く、開演後は私語をしない、席での飲食はしない、出来るだけ物音は立てない等。特別にしないといけない事はありません。

●日本語しか分かりません。
→はい、私も一般教養程度でほぼ日本語しか話せません。ましてやイタリア語?ちんぷんかんぷんです。でも大丈夫!何故かって、字幕が付いているからです。舞台の両サイドに電光掲示板?のようなもので字幕が映し出される仕組みになっていました。演目によって異なると思うので心配な方は字幕の有無を確認した方がいいかもしれません。

他に何か思い出した事があれば追加します。


【以下ネタバレ含む感想です↓】

キャスト表

フィガロの結婚はオペラの中でも目まぐるしい展開が繰り広げられるという事で、登場人物、ストーリーは結構予習して行きました。そのおかげか、観劇中は特に困る事はありませんでしたし、ストーリーを大方抑えている分字幕に集中し過ぎず演者さん方の表情や演技、感情をがっつし双眼鏡片手に眼球におさめてきました😋2階席だったのですがオケボもがっつり視界に入るし前の方もいなかったので始めてにしては個人的に良席で大満足。やっぱり生オケは良いよねって話しです。
フィガロの結婚?何それ?って方は序曲を聴いていただけると聴き慣れた有名なフレーズに思わず口ずさんでしまうのではないでしょうか?かく言う私も『これ、フィガロの結婚の序曲やったんや!』と驚きましたw喜劇と言うだけあって、悲劇好きな私も笑いありでとても楽しい観劇でした🤣
フィガロとスザンナの結婚大騒動を描いた作品なのですが、なんとてんやわんやの騒動が1日にして行われているという衝撃。大忙しな結婚前夜とでも言うのでしょうか。てっきり調べるまで数日間に渡るお話かと思っていましたw因みに広告のど真ん中の人がフィガロです。
ケルビーノの一幕でのアリアが個人的にめちゃくちゃ好きでずっと聴いてたいっ!!!w恋に恋する純粋な、そして自分の感情というか欲望に真っ直ぐな彼が可愛くて可愛くて😍少年役は女性が演じていらっしゃったのですが、思春期の少年らしさが諸に出ていて伯爵夫人に一途な言葉の紡ぎ方や抑えきれない想いの丈を歌に込めるあたり。完全にケルビーノ側に付いてました私😂
スザンナ役の金城ゆきこさんのソプラノが本当に綺麗。スザンナの若さ故の可愛さを存分に詰め込んだ声に惚れました☺️フォガロやケルビーノ、夫人と伯爵を陥れる為の計画を企てる時も可愛いのですが、四幕でスザンナに扮した夫人をスザンナだと思い込むフィガロが夫人ことスザンナに寄り付いた時に『浮気者!!!』と愛の平手打ちを何度もキメたり、かと思えばフィガロに、声で愛する人だと気が付いたよと言われなんでも許しちゃうあたり本当に可愛い女の子なんですw
マルチェリーナとバルトロはフィガロが行方不明になった息子だと分かった瞬間からハイテンションな夫婦。うーん、なんか既視感…。そうか!『ティナルディエ夫妻だ!』何というか、あのテンションやらアルマヴィーヴァ伯爵からまんまと寝返るあたり、雰囲気があの夫婦とどこか似ているのです😂wバルトロの悪医者な雰囲気あたりが特にw
そして、何と言っても伯爵の駄目男っぷりがとても愛おしいw妻がいるのにフィガロの婚約者であるスザンナにぞっこんで、何としてでも彼女を奪おうとするも何をしてもうまく行かず。挙げ句の果てまんまと彼女らの策略に嵌り自分は浮気諸々行なっているのに対し、スザンナの扮した夫人とフィガロがイチャついていることに激怒。駄目男っぷりが可愛い完全に愛されキャラですわ。

フィガロの結婚』の前作である『セビリアの理髪師』が夏に来日するようで。観劇好きの友達も連れて行きたいけど、オペラこそ好き嫌いが分かれそうだし値段もバカにならないので悩み中。あぁ、更に財布に隙間風がやまなくなりそうです😭